足の捻挫・肉離れの施術について

関節は、複合的に筋肉、靭帯、腱と周囲の組織力が釣り合った状態になっています。捻挫の痛みに対しては、筋肉と靱帯との複合的なものなのか、靱帯だけの問題なのか原因を究明してそれぞれに適した施術を行っていきます。

たかが捻挫!されど捻挫!

施術者「捻挫したようですね!」

患者様「折れてなくてよかった。」

本当にそうでしょうか。捻挫は関節を取り巻く筋肉、靭帯や腱、関節包と言われる、伸び縮みする組織が痛んで起こるケガで、骨折は文字通り骨そのものが傷ついたり、折れている状態です。

捻挫も骨折も損傷には大小があり、捻挫を「スジを痛めただけだからそのうち治る!」と軽くみられがちですが、ここに落とし穴がります。捻挫の際に傷ついた靭帯等の伸び縮みする組織はきちんと良くしておかないと、痛みだけ取れて損傷した組織が再生しきらない中途半端な状態になるからです。

治ったっと思っていたらぶり返して長引いてしまったというのは、この誤差によるもので、骨折よりも長く痛みに悩まされることもあります。

また20代位迄の筋力と柔軟性があるとそれでカバーするので症状も軽傷に感じることもありますが、体力が低下してくる40代以降になって支える力がなくなり、ぐらつきを抑えられなくなって歩いているだけで足が腫れてくることもあります。

こうなると一生腫れや痛みと付き合っていかなければならなくなることもあります。後述する肉離れも共通しますが「痛みが無くなる=完治」ではありません。十分な治療期間を設けてキチンと回復させましょう。

肉離れは損傷した筋肉全体と作用する関節面まで守ること!

肉離れの多くはふくらはぎ及び太ももの後ろ側ハムストリングにおきます。ジャンプやダッシュ、急な切り返しを行うスポーツ時の他、動き出しや持ち上げの踏ん張りや、スリップや転倒防止しようとタイミングのズレた接地時などにも受傷する事があります。

施術で大切なことは、負傷した筋肉を特定したら患部だけでなく筋肉の付着部と関節を含めた全体をアプローチします。こうように施術を行わないと、患部の保護が不十分になり、運動痛が起こりやすく、回復が遅れてしまいます。

特にスポーツを行う方は早期集中の処置を行わないと、傷ついた筋肉が滞った老廃物で固まり、柔軟性を失って肉離れがクセになることもあります。固まった筋肉は後日いくら施術を加えても元に戻らない真の慢性化します。

この境界線はおおよそ1カ月以内(当院統計による)です。当院では中程度の肉離れまではおおよそ3週間以内で回復を得られるよう施術致します。よって短期集中の処置を強くお薦めします。

日常生活における捻挫や肉離れ。

  • 洗濯物を取り込もうとして肘を痛めた
  • スーパーのフロアを移動中に足首を捻挫してしまった
  • 中腰で草むしりをしていたら膝が痛くなった
  • 階段を駆け降りていたらふくらはぎがピキっとなった

重い物を持ち上げたときや、膝をついての作業などでひじ、膝が痛みだすことがあります。無理な姿勢が原因で関節を支えている筋肉に負担がかかっているのです。

関節や筋肉はたとえ小さなエネルギーでも角度やタイミングで大きな損傷を引き起こすことがあります。捻挫や肉離れは筋肉や靭帯を損傷し炎症を起こして腫れることもあります。

それ故に我慢したり様子をみたりすると、ケガが悪化して回復に更なる時間を要することになってしまいます。そんな事にならない為にも、負傷後は早期にご来院ください。

筋肉や関節の状態を確認し、原因となっている部分に炎症を引かせて血流を促し、痛みを和らげ損傷した組織が修復しやすいようにしていきます。

捻挫や肉離れの気になるあのことQ&A

ランニング中に膝が痛くなりました。保険で診てもらえますか。

負傷した瞬間の状況を細かに説明できれば可能になります。ランニング開始後、何km時、又は何分経過時に「足を着いた際」「地面を蹴り上げた際に」等、最初に痛み出した瞬間の状況をご説明ください。対応可能となります。

「いつかわからない」「終わった後に痛かった」だと原因不明 疲労性と判断され保険非対応になりますのでご希望の方は要注意ください。

捻挫し先に整形外科で診てもらいました。湿布と薬だけで治らないので診てもらいのですが。

整形外科で医師に処方された薬は処方日数、整形外科の保険管轄となり、整骨院と保険申請が二重請求にあたる為取り扱い不能になります。

例えば3日分の湿布が出ていた場合、その3日を過ぎるまでは健康保険は整形外科管轄になるため整骨院では非対応になります。処方期間の3日は実費にて承わらせていただきます。

投薬期間が終了したら改めて保険適用にて転院手続きさせていただきます。 ※施術とは整骨院における治療に相当する技術です。